Azure Site Recovery の動作
東西リージョンのDR構成におけるASRの動作をまとめてみました。ASRは動作が分かりにくいので、MSサポートの話も混ぜて図にしてみました。
基本は東日本リージョンで仮想マシンが動作していて、東日本で障害が発生したら、西日本リージョンにSite Recoveryする構成です。
本資料では説明を分かりやすくするため、スナップショット取得を「5分間隔」で表現していますが、これは実際に復旧ポイントが作られる時間がそうだったのでそのように書いています。実際の Azure Site Recovery は継続レプリケーションにより復旧ポイントを生成・管理します。利用可能な復旧ポイントや復旧間隔は、構成や運用状況によって異なる場合があるのでご注意ください。
Step.1 東日本正常稼働時
- 東日本リージョンでAPサーバーとDBサーバーが稼働
- ASRにより西日本リージョンへ継続レプリケーション
- 西日本側にはレプリカディスクが保持される
- 復旧用の復旧ポイントが定期的に生成される
- 災害発生時に任意の復旧ポイントから起動可能な状態を維持する

Step.2-1 フェールオーバー①:東日本仮想マシン停止
- 計画フェールオーバー開始
- 東日本側のVMを停止
- データ更新を停止し、レプリケーション内容を整合性のある状態にする
- 最終同期に向けた準備を行う

Step.2-2 フェールオーバー②:西日本仮想マシン作成
- 転送中のデータがある場合は同期完了まで待機
- 最終レプリケーションを実施
- 管理者が選択した復旧ポイントを使用
- 西日本側のレプリカディスクからVMを生成し起動する

Step.2-3 フェールオーバー③:コミット(復旧ポイントの確定)
- フェールオーバー後の動作確認を実施
- 問題がなければ Commit を実行
- フェールオーバー結果を正式確定
- それまで保持していた過去の復旧ポイントを破棄する

Step.2-4 フェールオーバー④:再保護(初回レプリケート)
- DRサイト(西日本)が新たな本番環境となる
- 保護方向を反転
- 東日本向けの新しいレプリカディスクを作成
- 初回同期(Initial Replication)を実施
- 同期時間は構成やデータ量によって変動する

Step.2-5 フェールオーバー⑤:再保護(復旧ポイント作成)
- 東日本向けレプリカ作成が完了
- 西日本→東日本のレプリケーションが開始
- 新しい復旧ポイントの生成開始
- 災害発生前と同等のDR保護状態へ復帰

Step.3-1 フェールバック①:西日本仮想マシン停止
- 元サイト復旧後にフェールバック開始
- 西日本側VMを停止
- データ更新を停止
- 整合性を確保した状態で最終同期を準備

Step.3-2 フェールバック②:東日本仮想マシン作成
- 西日本から東日本への最終同期を実施
- 利用する復旧ポイントを選択
- 東日本側でVMを再作成
- 本番環境を東日本へ戻す

Step.3-3 フェールバック③:コミット(復旧ポイントの確定)
- フェールバック後の動作確認を実施
- コミットを実行
- 東日本での稼働を正式確定
- フェールバック用に保持していた旧復旧ポイントを削除

Step.3-4 フェールバック④:再保護(初回レプリケート)
- 東日本が再び本番環境となる
- 保護方向を元に戻す
- 西日本向けレプリカディスクを再作成
- 初回同期を実施する

Step.3-5 フェールバック⑤:再保護(復旧ポイント作成)
- 東日本→西日本のレプリケーションが再開
- 新しい復旧ポイントを生成
- 通常時のDR構成へ復帰
- 災害対策環境が完全に復旧する


